KAE’S ROOM藤森香衣がお答えします
KAE’S ROOM藤森香衣がお答えします
私が校生の時、大好きな祖母が すい臓がんになりました。当時は本人への告知をしなかったので、祖母に嘘をついて過ごすのが本当に苦しかったです。
せん妄(せんもう)があったり、時に痛みを感じている祖母を見るのは、親も親戚も 「何もしてあげられない」という気持ちで、辛かったんじゃないかと思います。
私は、大人たちのそうした空気を感じ、みんなの前では、やはり「頑張らなきゃ!」と思っていました。 なぜ、そう思えたのか? それは、「同世代の従姉妹たち」と、孫として、親戚の姪として、しっかりしようと支え合ったからです。 子供であっても、色々と考えているんですよね。
私たちは、役割分担を決めてお見舞いに行くことで、祖母との大事な時間を大切にしようと思えました。 子供なりに、みんなで「今」を見つめていたから、私たちの心にとっては、良かったんじゃないかと思います。
大切な人を想って悲しんだり、苦しくなるのは、弱いのではなく「愛情と優しさ」です。 知識があれば、必要以上に恐れる事はなくなりますし、少しでも患者さんが快適に闘病できるように、支える人たちは考えることができます。
悩みを相談できる人が周りにいなくても、あなたの心が今、何を苦しいと感じているのか。 病院で、お医者さんや看護師さんに悩んでいる事を話してみたり、支援団体や、専門家の方に相談してみるのも、一つの手段だと思います。
あなた自身の心にも、優しくなってあげて下さいね。
※せん妄