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術後の下着は、どうしてますか?(同時再建 編)

「胸の手術をした後、ブラジャーはどうしたらいいでしょうか」

手術を控えた患者さんから、これはよく聞かれる質問です。
同じ「乳がん」でも、術式によって 傷の位置は人それぞれ。
また、温存と全摘出、そして同時再建によっても、術後は違ってきます。

今回は「同時再建」の経験から、良かったものをご紹介します。

① シリコン・ニップレス

多くの場合、全摘出した部分に「エキスパンダー」という、皮膚を伸ばすためのものを入れ、
3~6ヶ月ほどかけ、少しずつ生理食塩水をそこに注入し、膨らませていきます。
ブラジャーのワイヤーによって、エキスパンダーが押し上げられる=胸の膨らむ位置がズレて、反対側の胸と
違う高さになってしまう恐れがあるため
外科医の先生からは、「入れ替えまで、今まで使っていたブラは禁止」されました。

また、「カップ付のタンクトップ」なども試してみましたが、カップの淵が触れるだけで胸が痛く、
脇の部分も傷にあたり、着ていられません。

困っていたこところ、肺の手術をしたサバイバー友達に教えて貰ったのが、この「シリコン・ニップレス」です。
元々は、「肌の露出が多い洋服を着る際」の、“ファッションアイテム”として作られたようです。

従来のテープのものより、大きさと厚みがあり、柔らかくカバーしてくれます。
ただ、「数回使い、汗をかくと剥がれやすい」などがあるので、その点は気にしながら使ってみてください。


② ヌーブラ ビーチ シリーズ

「ヌーブラ」は元々、乳がんで胸を失ったひとの代用乳房(ブラの中に入れる)の技術を使ったものです。
真ん中の部分が繋がっていて、「ブラをしなくても、胸がボリュームアップする商品」として有名ですが、
こちらの「ヌーブラ ビーチ」は、一つずつが独立し、裏側には粘着力があります。

本来、「水着の時、胸のボリュームアップする」ためのものですが、私は皮膚を伸ばしている期間に、
これを愛用しました。

エキスパンダーは、皮膚を伸ばすために(個人差はありますが)反対側の胸の倍ぐらいまで、どんどん膨らませていきます。これは、脂肪と乳腺を取り除いた(平らな)部分に隙間を作り、シリコン(インプラント)を入れるためです。
胸の大きさによって、皮膚を伸ばす期間は変わりますが、“左右の大きさが違う状態”で生活をしなくてはなりません。
その際、「手術をしていない側の胸」に高さを出し、バランスを取るためにこれを使うと便利でした。
(最後の方は、2枚を片胸に使い、調整をしていました。)

人によって、シリコンの粘着がかぶれる…などもあるため、お医者さんに相談し、様子をみながら使ってみてください。

また、シリコンに入れ替えをすると、ブラジャーをそろそろしたくなりますが、しばらくすると神経の感覚が
戻り、ピリピリと傷みを感じることもあります。 その場合は、「手術した側のワイヤーだけ抜く」「柔らかいものをつける」など、からだに優しい対応をしてあげてくださいね。

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