FOR SURVIVORサバイバーインタビュー

ハート

子宮体がんになって今だから思うこと [松永 直]


松永 直さん

①罹患した年齢
30歳

②職業
罹患前後共にフリーランスのフードコーディネーター

③手術の回数
1回

④治療法
準広汎子宮全摘出術+卵巣卵管切除術+骨盤リンパ節郭清後、抗がん剤(TC療法、カルボプラチン単剤、ドセタキセル単剤)、ホルモン療法

⑤抗がん剤をしたか
した

⑥伝えたいメッセージ
何か身体に異常を感じたらすぐに病院へ行ってほしいこと。
かかりつけの婦人科があると安心。
今を精一杯生きることの大切さ。

⑦プロフィール
大学卒業後、マーケティング会社に勤務。その後、フードコーディネーターとして独立。主な仕事は、食品メーカーの販促メニュー開発や、セミナーや料理教室講師、食に関するコラム執筆。その他、各種レセプションやパーティーの料理をそのテーマに応じた内容で提案・提供している。現在は食とくらしについて、さらに学ぶべく大学に編入し、通学しながら仕事と治療も継続している。


子宮体がんになって今だから思うこと

がんにならずに、病魔にドキドキしない人生を送りたかった。治療で色々なことが犠牲になることのない生活を送りたい。私は子宮体がんのため、子宮と卵巣を失ったのでもう子供を持つことができない。母になるという人生を体験してみたかった。くやしいけれどこれらが今の素直な気持ちです。  

でも今は私の運命、生きる目的はそこではなく、がんを経験したからこそ私にやるべきことがあると言われているような気がしています。そして、当たり前の幸せ…生きること、好きなことができるということ、たくさんの人の優しさに気付くことができました。

若いからいつまでも健康で元気とは限らない、その限られた中で、うまく病気と付き合いながら何ができるのか?今を大事にする、これを体現することで周りの人を元気づけて、そして少しでもみなさんが今という時間と周りの人と一緒にいられる幸せを大切にしてもらえるきっかけになったらうれしいと思います。

私は、元々生理不順で多嚢胞性卵巣症候群という病気を患っていました。そのためかかりつけの婦人科医がいました。その婦人科医が私のがんを見つけてくれました。でも出血の異常があるのを2ヶ月ほど放置してしまった自分もいました。もっと早く婦人科医の所に行っていれば、という気持ちと、かかりつけの婦人科医がいてよかったという2つの気持ちがあります。でも2ヶ月早くても結果は変わらなかったかもしれない。今元気に過ごせているのだからそこは気にしないでおこうと思っています。

でも、これを読んでくださっているみなさんは何か異常があったらとにかく放置をしないで病院へ。これは心から言えます。何もなければそれでいいのですから。

リンク参照先:日本産科婦人科学会 (閲覧日:2016年6月20日)

 

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