FOR SURVIVORサバイバーインタビュー

ハート

今の私にとって働くこと…

「やっと連絡くれたね、待っていたよ。」この言葉なしでは語れません!!

私は最初に「がん」を告知されたとき、それまで働いていた会社を辞めた直後でした。告知されてからは、人と会うのが辛くなり…引きこもりになり…家族以外の人との交流をしなくなっていました。しかし、時間の経過がふさぎ込んでいた心に変化を起こしてくれました。退院後数か月が経過したときに「このままでよいのだろうか?」という、自分の現状に疑問をなげかける気持ちが芽生えたのです。

色々考え、社会復帰を決意。悩んだあげく、やめた時の会社の上司に連絡をし、病気の事を告白するとともに今の状況をお話しし「また働かせて欲しい」と伝えました。私の病気を知らなかったはずの上司ですが、どうやら友人から風の便りで伝わっていたらしく、驚く事なく「とりあえずお昼を食べに行こう」と言ってアポイントを下さいました。

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そしてアポイントの日、上司は会った瞬間に「やっと連絡くれたね、待っていたよ。お前らしくないぞ、ひきこもるなんて…」と言って下さったのです。

この「待ってたよ」という言葉、私にとっては魔法の言葉でした。聞いた瞬間、涙が止まりませんでした。引きこもっていた期間に感じることのなかった感覚が沸きあがってきたのです。「生きている喜び」「働ける喜び」、そして「自分の価値や存在」を感じたのです。

働くことは「生活」をするために不可欠なことです。

でも今の私にとって働くことは、ただ「生活をするため」だけでなく、「自分の存在」を感じる「生きるためのエネルギーの源」となっています。

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