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子宮頸がんになって今だから思うこと [たかおか ひろみ]

無題
たかおか ひろみさん

①罹患した年齢
33歳

②職業
病気前:会社員(出版会社)
病気後:リラクゼーションセラピスト

③手術の回数
3回

④治療法
1回目:子宮頸部円錐切除
2回目:子宮頸部円錐切除
3回目:光線力学療法

リンク参照元:慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 /  日本光線力学学会   (閲覧日:2016年6月20日)

⑤抗がん剤をしたか

⑥プロフィールや取り組んでいること
大手出版会社に勤務していた頃、何気なく受けた会社の健康診断(人間ドック)で子宮頸がんが発見される。
手術するも2度の再発。3度目の入院で、「女性の健康をサポートする仕事をしなくては!!」と一大決心。退院後、出版会社を退職し、資格を取るために様々な学校に通いながら、大手サロンで修業を積む。
そして2010年に独立。「漢方養生をたのしむ暮らしで、健康生活♪」を伝えるセラピストとして、ココロとカラダの健康をサポートする女性専用リラクゼーションサロン『たか・りら』を代々木にOPENする。
現在は、『たか・りら』を続けながら、婦人科がんの患者会や子宮頸がん検診を啓発団体などの手伝いをし、様々な形で「女性の健康」をサポートする活動を行っている。


子宮頸がん​になって今だから思うこと

「婦人科系の検診結果で、直接お伝えしたい事があるので、病院にいらしてください…」不調はなかったのですが、会社が一部負担してくれる人間ドックがあったので、「とりあえず受けてみよう」と軽い気持ちで受診した数日後に、留守番電話に吹き込まれていた言葉です。
生理も28日周期で毎月ちゃんと来ていたし、不正出血も1度もなかったので「何だろう?」という気持ちで病院に行くと、「がん細胞というのはね…」といきなりドクターは話し始めました。

告知はもちろん“いきなり”されるものですが、動揺してしまい、その後のドクターの説明は全く頭に入ってこなかってこなかった事を今でも覚えています。
まさか32歳で「子宮頸がん」を告知され、術後2度も「再発しました」という言葉を聞く事になるとは…。

今や2人に1人が「がん」になる時代です。つまり「がん」という病気は、特別な病気ではないという事です。そんな「がん」から“いのちを守り繋ぐ”ためにも、次の2つは本当に大切だと私は心から思いました。

1つ目は、「検診に行く事」です。
冒頭にお伝えましたが、私は生理の不調が全くなかったので、“何気なく行った検診”によって命が救われました。「子宮頸がん検診は恥ずかしい」「マンモグラフィは痛いからやりたくない」…こんな声を友人達からよく聞きますが、恥じらいも痛みも一時だけです!市区町村の検診など、受診する機会は色々ありますから、自覚症状がなくても是非定期的に検診に行ってくださいね。

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そして2つ目は、病気の正しい知識を持つ事です。
例えば「子宮頸がん」ですが、病名を知っている人はとても多いと思います。しかし、「HPVウィルスが原因」とか「ウィルスに感染しても、すぐに”がん化”するものではない」など、どんな病気なのかというところまでご存知の方は少ないと思います。インターネットの普及で、情報は簡単に入手できます。一部間違った情報もあるようなので気を付けて頂きたいのですが、是非正しい情報を知ってください。知ることは「転ばぬ先の杖」となってくれるでしょう。

「がん」になってしまったことは、変えられない過去です。変えられない過去を悔しがるのではなく、生かされている今と1秒先の未来を笑顔でいっぱいにできたら…と元気になった今、心から思っています。

リンク参照元:日本医師会 /  国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス   (閲覧日:2016年6月20日)

 

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