KAE’S ROOM藤森香衣がお答えします

ハート
乳がんになった事をすぐに公表し、さらにNPO法人まで立ち上げた理由は何ですか?

私は、11才からモデルという仕事を始め、子役、OLさん、主婦…という「モデルとしての仕事」が、実年齢と共に変化する中で、自分自身というものも使って何かやりたいなと、ずっと思っていました。

モデル業の他に、色々な道を模索する中、ある時、アロマテラピーに夢中になってしまったんです。
その知識を活かすため、お店で少し働かせて貰った時に、そこでアルバイトをしていた女子大生と仲良くなりました。

とても綺麗な子で、大学を卒業するとすぐに結婚し、彼女は若くしてママになりました。そうして幸せだと思っていた矢先に…彼女から乳がんであると伝えられたのです。

20代半ばの女性が、がんになるなんて…ショックを受けている私たちに向かって、彼女は「私のように『もっと早く見つかっていたら』と思わないために、検診を受けてね。」と、気丈に伝えてくれたんです。

本当に残念なことに、彼女は他界しましたが、彼女が「検診を受けて」と言ってくれたお蔭で私は自分の乳がんを早期で発見することができました。

「彼女の遺した想いを多くの人に伝えたい」…そう考え、術後すぐに病気を公表し、啓発活動を行いましたが私の中で、【さまざまな立場の自分】が葛藤していました。

「患者としての立場」を色々な場所でお伝えする中で、乳がんだった祖母を思う「家族の立場」、そして、患者の「友達としての立場」などが、私の中で溢れ出したんです。

「それぞれの気持ちを置き去りにし、我慢して過ごすのは、みんなにとって幸せなんだろうか」そうした考えから、コミュニティサイトを作りたいと考え、NPO法人を立ち上げることにしました。

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